蓮池林太郎のブログ

クリニック経営・ネットマーケティング・婚活・・・

開業医の悩みベスト5

友人や知人だけでなく、講演会や勉強会にご参加いただいた開業医の先生方から、クリニック経営についてご相談いただくのですが、よく相談される【悩みベスト5】と私なりの意見を、独断と偏見でまとめてみました。

 

●5位【同じことの繰り返しで毎日が退屈】
開業医は毎日同じことの繰り返しになりがちで、エネルギーのある先生にとっては物足りない側面もあります。

転職できる勤務医はメリットですが、開業医は自分で切り開く喜びもあります。

ロマンを追い求めて「外側」に向かい、2診体制や分院展開をするのもいいかもしれないし、自己啓発セミナーなどに行って「内側」に向かい、自分を見つめ直してみるのもよいかもしれません。

 

●4位【腹を割って話せる人がいない】
経営者でもある開業医は従業員とわかりあえない部分もあり、孤独でもあります。

同じ悩みを持つ開業医仲間と交流するのはおすすめです。医療関係者だけでなく、医療関係者ではない異業種の経営者とも話してみると別の視点が得られます。

 

●3位【新規患者さんが来ない】
新規患者さんが来るか来ないかの要素としては、立地が最も影響していますが、移転もお金がかかるため、なかなかするわけにいきません。

口コミが発生する患者さんがいない場合、「ネット」「他科クリニックからの紹介」「チラシ」くらいしかありません。

そうなると、ネットからの来院が最も可能性がありますが、打出の小槌のようにネットで全て解決するわけではありません。科目によっても効果がある場合とない場合があります。

 

●2位【辞めてもらいたい従業員がいるが、辞めさせられない】
開業医の一番の悩みは、「人」です。その中でも、看護師や事務との人間関係が一番のウエイトを占めています。

「辞めさせたいけど、労働法が怖いから、強く言えない」「自分とは合わないけど、実際に辞めてしまっては回らなくなる」など本心を打ち明けられることもあります。

原因としては、合わないスタッフを「採用」してしまっているのでしょうが、最初からそれが分かれば苦労はしません。合わないスタッフとは最初からマッチしない仕組み、万が一マッチしても違うと感じたらお互い納得して離れる仕組みを構築する必要があるわけです。

クリニックや先生の理念を掲げる「理念経営」は、共感するスタッフを集めることにより、思いが近いスタッフが集まり、お互い気持ちよく働ける可能性が高くなります。逆に合わないスタッフは気持ち悪く働くことになるため、自然に自分から辞めることになります。

最近広まっている理念経営は、労働法対策という面もあるのではないでしょうか。

 

●1位【ネットについて営業マンの話はどこまで信じればいいのか】
「ネットという未知のツールが大事なのはわかるが、どうやって勉強すればいいのかわからない」「ネット系の営業マンの話が正しいのか正しくないのかわからない」という相談は本当によくいただきます。

私の運営している新宿駅前クリニック https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/ にも営業の電話やメールがありますが、ほとんどが費用対効果の合わない施策です。時々、「オレオレ詐欺」の電話とあまり変わらないレベルの、ぼったくり営業電話もあり、「世の中ひっかかってしまう開業医の先生もいるんだろうな」と悲しくなります。

よく相談されるので、以前は信頼できる会社をおすすめとかしていましたが、ネットに対して過剰な期待をされる先生もおり、期待を裏切ってしまうことは心が痛いので、おすすめは止めました。。

経営の責任者として、最終的には自分の責任で判断することになりますが、利害関係の少ない信頼できるネット集患に詳しい人に相談するのが良いのではないでしょうか。